歯周病の原因は歯の周囲に付着した細菌です。歯周病の初期段階では、この細菌が歯肉にのみ炎症を起こし出血や白い膿が見られます。

末期になると歯の周囲の骨がほとんど溶けますが、これは骨に近づいてくる細菌に対して骨が自分を溶かして逃げようとしているのです。

歯周病で最も進行した状態をP4と呼びます。

この状態は歯の周囲を固定しているはずの顎の骨が溶け歯が前後左右上下全ての方向にぐらついている状態です。

歯周病の末期段階の特徴で、最もわかりやすいのは歯の動揺。P2は前後左右に動きますが、P3では歯が抜ける方向にも2~3mmは動きます。

要するにグラグラで自分で引っ張れば抜けるような気がします。さらに、噛むたびに歯がグラつき、痛みが出ることもあります。歯の周囲が白いプラークで汚れ、腫れて歯肉を押すと白い膿がどんどん出てくることがあります。

40代以降でこのような症状で来院された方を見てみると問題となっている歯の歯周病が深刻に進行している場合があります。歯周病の炎症は歯石の表面などに付着した細菌などが毒素を出し体内に入り込もうとするのを防ぐため生体の防御機能を使うためにおこります。

さらに、歯肉の奥にある骨は細菌が近づいてくると自分の感染を防ぐ為に、自ら溶けて逃げ細菌との距離を保とうとするのです。歯の周囲の骨が全てなくなった場合は、歯がそれまでの体の一部から細菌に占拠された「異物」としての固まりと判断されたということです。

すでに有害で必要のない「異物」から骨は自らを溶かして逃げているのです。