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治療した歯が長持ちしないのは、必ずしもズサンな治療が原因ではありません。精度の高い治療は、見た目が美しく、清掃しやすく快適です。ただし、歯の長持ちに直結するわけではありません。悪くなってからの治療そのものが、歯を失うリスクと引き換えなのです。歯の長持ちは、処理の精度よりも処理の後の継続的なケアに左右されます。

たとえば現在の一般的なクラウンは金属の精密な鋳物製ですが、その平均耐用年数は7.1年です。治療がやり直しになる原因の3割以上は、虫歯の再発です。その次に多いのは、歯の中の炎症や神経を取った後のトラブルで、合わせて2割くらいです。

このように削って修理した歯は、再治療が避けられないのです。このため年を取るにつれて歯の治療は大きくなっていきます。インレ―がクラウンに、クラウンをかぶせた歯が失われブリッジに、ブリッジの土台になった歯が失われ部分入れ歯に変わっていくのです。これに対してかかりつけ歯科医で定期管理をしていけば、歯の喪失にしっかりとブレーキをかけることができます。

30歳を過ぎてからはじめて受診した人でも(当然修復した歯がたくさんあるのですが)、定期管理を続けている間(平均約7年間)に1本も歯を失わない人は約8割です。もちろん若い頃から定期管理をするに越したことはありません。

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