歯を守るために

悪くなってから治療するより悪くならないようにケアを進める予防中心の歯科治療を展開しています。 むし歯や歯周病は歯科医院できっちりメインテナンスを続けていくことで、予防することができます。

また、治療終了後も患者さんのリスク(病気のかかりやすさ)に合わせて間隔を決め、訓練を受けた歯科衛生士による清掃を行い生涯自分の歯で過ごしていただけるよう、お手伝いさせていただきます。

「一生涯自分の歯で」食事をしていただけるよう、ご自宅でも歯科医院でもお口のメインテナンスを行い、ご自身の歯を守っていきましょう。

あなたの今の歯の状態や今後どうなっていくのかを知りましょう

ご自身の歯の状態が、その年齢における平均的なお口の状態と比較してどのような状態なのかを知る指標として、「歯のパーセンタイル曲線」というものがあります。 まずはご自身の歯の状態を理解し、予防への意識を高めていきましょう。

歯のパーセンタイル曲線

上のグラフは歯のパーセンタル曲線と呼ばれるもので、対象者を年齢ごとに歯の本数の多い順に並べ、その各年齢の同順番者を結んだ曲線です。 たとえば、各年齢で100人ずつ対象者がいるとして、彼らに歯の本数順に並んでもらいます。 そして本数が多い順に10人め、25人目め、50人め、75人め、および90人めの人に手を上げてもらいます。 上げてもらった人をつなぐ線を、それぞれ10、25、50、75、および90パーセンタイル曲線といいます。

自分の歯の状態は「何番目」かを知る

まず、上の表であなたの年齢と歯の数が交わる点をみつけてください。 たとえば、55歳で20本の人は☆の位置で、75パーセンタイル曲線上にあることがわかります。 同じ55歳の100人中75番めであることが示され、普通より歯が減っていることがわかります。

今後の歯の本数を予測する

パーセンタイル曲線をたどっていくことで、今後の予測がある程度可能です。 たとえば、55歳で歯が20本ある人は☆の位置で、75パーセントタイル曲線上にあります。 治療や積極的な予防処置等をしなければ、10年後の65歳のときには10本になる可能性が高いといえます。 しかしたとえ、40歳で20本しか残っていない方でも定期的な検診と治療、予防歯科を継続しご自身の頑張りにより、それ以上の歯の数の喪失を防ぐことは可能です。 健康で長生きし、食生活を楽しみ、人生を楽しむためには、歯の健康がなによりです。 痛みが出てからあわてて治療するのではなく、健康な状態での検診と予防こそが重要なのです。

歯のメインテナンス

メインテナンスとは、歯科医師や歯科衛生士による歯の清掃や薬物の塗布などをおこなって、むし歯や歯周病などの病気が新しく起きないようにすることをいいます。

メインテナンスについて

唾液テスト

効率的にメインテナンスを行うために、患者さんの唾液の状態を検査をおすすめしています。 唾液テストを行うと、どの程度むし歯や歯周病になりやすいかが分かります。

唾液テストについて